牛島正人について

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感じるものから、逃げちゃダメ

Be-All ビーオール特集「音とヒーリング」より抜粋

 

「僕らの意識は痛みから逃げるようにプログラムされているんです。体の痛みも心の痛みも社会や他人のせいにして、自分を正当化して逃げようとする。でも逆にそれを感じてみる。意識の痛みも逃がさない。痛みのある時しか痛みは癒せないから。その時こそ、痛みを感じながらそれを声にしてみるんです。 歌でもいいし、ため息でもいい。そういう声にのせて、痛みを出すんです。痛みは体のメッセージですからね。痛みは幸せへの扉なんです。感じるものから逃げちゃダメ。ほら、たとえば熱いお風呂に入る時、頭では熱いと拒否していても、その熱さを感じつくして全てを受け入れた瞬間、熱さとか痛みが、ハアー極楽、極楽っていう声に変わって体がほぐれますよね。それが自分の五感と声を使った自然治癒力です。エネルギーが外にぬける絶望のため息ではなく、頭にのぼっているエネルギーを丹田におろすため息。人間はこの自然治癒力の声を。歌を忘れてしまっているんですね」

 

牛島さん自身、死の一歩手前までの大病を経験している。

 

「病気が治るまで一生懸命、崖を登って修行のような人生を送っていました。本当にやりたい音楽はやめられませんでしたが、いい大学に入っても大きな会社に入って出世しなけりゃいけないと思い込んだ、典型的なおりこうさんの人生でした。しかし入社して一年半で体がボロボロになってしまい、毎晩のたうち回る苦しみで僕は一生このままかと思いました。それまでは、がんばって勝つことが人生だと思い込んでました。そして大手術をし、医者の許可を無視して大自然の中をバイクで走ったのです。涙が止まりませんでした。自然の中で健康で生きているだけでこんなに幸せなのに、今までの人生一体何をやってたんだ、何かがおかしい。そう思ったのです」

 

病気になってよかったという牛島さん。病気になったのをきっかけに今までの自分の常識が覆された。

 

「一生懸命崖を登って頂上をめざし中腹まで来た時、反対側になだらかなハイキングのコースがあるのに気づいたのです。皆歌いながら楽しそうに登っていた。子供も動物も絶対わざわざ崖を登りませんよね。それに気づくために僕は痛い目にあったんだと思います」

 

自分に無理させず楽しむこと。牛島さん自身、音楽を捨てなかったことでそれに気づくことができた。ボイストレーニングは3時間、じっくり行われる。 「こちらからはほとんど話しかけなくても、歌ったり声をだすだけで皆美人になる。誰もが輝き出します。だから別名『エステ牛島』って言われています(笑)。きれいな振りをしてくる人はたくさんいるけれど、目が輝いている人は少ない。本当の自分の声で歌っているうちに、目が輝きだして、みんな素敵に見えてくる」。  一回一回プログラムは異なる。だからこそ、一回一回多くの人と心の触れ合いがある。そこに参加した人同士、長年来の友人と勘違いしてしまうくらいの楽しさがある。

 

「最初から最後まで自己紹介は一切しません。自己紹介をすると、言葉や観念でその人を見て頭で判断してしまうからです」

 

自分が幸せにならなければ人を幸せにできない。しかし人が苦しんでいる隣で自分は幸せになれない。でもまずは自分自身を幸せにすることから全ては始まる。隠れていた自分自身の本当の声を知り、そして声をだして歌うこと。その瞬間から幸せに向かい始めるのだ。

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